栄養科

栄養科では、入院患者さんの症状や栄養状態に合わせた食事を提供する事で、疾病の早期回復・合併症の予防を図り、診療部門の1つとして栄養面からサポートしています。また、入院・外来・在宅の患者さんを対象とした個別栄養指導や、チーム医療活動など他職種との連携により、患者さんの栄養管理に取り組んでいます。食事提供については管理栄養士、調理師のスタッフが美味しく食事が提供できるようにスタッフ一同、さまざまな取り組みをおこなっています。

主な業務

当院栄養科では、各疾患に応じた「栄養管理業務」と「給食提供業務」を行っています。

栄養管理業務
  • 入院および外来における個人栄養指導
  • 入院患者さんの栄養管理計画書作成および栄養管理
給食提供業務
  • 一般食および治療食の提供
  • 食品衛生管理
  • 嗜好調査
  • 有料老人ホーム「あっとほーむ上山田」での手作りおやつ企画

職員

  • 管理栄養士 常勤2名 (2024年1月現在)

栄養指導

入院中および通院中の患者さんを対象に管理栄養士による栄養指導を実施しております。栄養指導のご希望がある方はお気軽にご相談ください。

対象者入院中および通院中の方
実施日時平日9:30から16:00の間
所要時間30分程
予約方法担当医師もしくは看護師までお知らせください
例えばこんな方に
  • 疾患がある方(心不全、腎不全、糖尿病、胃潰瘍、低栄養、肥満など)
    食事制限ではなく食事療法として、食べてはいけないものを指導するのではなく、何をどれくらい食べたらよいのか継続的に支援します
  • 嚥下障害がある方
    食事が飲み込みにくい患者さん(ご家族様)へ、刻み食・ミキサー食の作り方やとろみのつけ方などの調理指導をします
  • 退院後の食事が心配な方
    入院される前の食生活や今後の生活環境をお聞きし、患者さんが実践しやすい食生活の情報や選択肢をご提案します

食事提供

お食事は衛生面に配慮しつつ治療の一環として、医師の指導のもと、管理栄養士・看護師・リハビリスタッフが連携し、患者さんの状態にあった形態や食事内容を提案・評価しながら提供しています。
また、併設されている有料老人ホーム「あっとほーむ上山田」でも同じ食事を召し上がっていただけますので、退院後も食事療法を継続していただけます。さらに、同施設では隔月で利用者様と一緒に作るおやつ企画も実施しています。

行事食

入院中でも四季や祝祭が感じられるよう、月1回以上行事食を提供しています

嚥下調整食

医師の指示のもとで患者さんの嚥下状態に応じた嚥下調整食を提供しています

スクロールできます
形態学会分類特徴食事
ゼリー食嚥下訓練食
0j
均質で、付着性・凝集性、かたさ、離水に配慮したゼリー
ソフト食嚥下調製食
1j
均質で、付着性・凝集性、かたさ、離水に配慮したゼリー・プリン・ムース状のもの
ミキサー食嚥下調製食
2-1
ピューレ・ペースト・ミキサー食など、均質でなめらかでべたつかず、まとまりやすいもの
刻み嚥下調製食
2-2
ピューレ・ペースト・ミキサー食など、均質でなめらかでべたつかず、まとまりやすく不均質なものも含む
粗刻み嚥下調製食
5mm角程度の形はあるが、押しつぶしが容易、離水がなく、食塊形成や移送が容易、咽頭でばらけず嚥下しやすいように配慮されたもの
一口大嚥下調製食
かたさ、ばらけやすさ、貼りつきやすさなどがなく、スプーンに乗る大きさにカットされたもの
軟菜食軟菜食