さまざまな検査を行い、医師の治療方法の決定を促す、確かな検査データを提供し患者さんの生命を救う手助けをします。当検査科は検体検査室と生理検査室の２部門があります。これらの検査は、病気の原因を調べることや治療の効果を確認するために必要なもので、様々な検査を組み合わせます。検査は、専門職種者である臨床検査技師が実施しています。
検体検査室
患者さんの体から採取した検体（血液・尿など）の成分を化学的に分析し、医師へ迅速かつ正確にデータ提供することによって、疾患の予防・診断・治療の手助けを行い、疾患の原因や病態の解明に役立てることを目的とします。
生理検査室
患者さんの構造や機能に関する生体情報を収集・解析して状態を調べます。基本的に無侵襲（身体に傷をつけない）検査になります。
- 心電図検査
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心臓は、電気信号が刺激伝導系と呼ばれる「刺激を伝えるための電線」を伝わって、心筋細胞を活動させることで収縮します。
心電図とは、この心臓の電気信号を身体の表面から診たものになります。身体的負担も少ない検査になります。 - エコー検査
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超音波を身体に当てて、その跳ね返り具合を解析して映像として表す検査になります。超音波とは、人間の耳には聞こえない程の高い音のことです。つまり、エコー検査は音のような振動を患者さんの身体に当てて検査を行っています。検査による身体的な負担や危険性はほとんどありません。
- 肺機能検査
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喘息、慢性閉塞性肺疾患（COPD）、間質性肺疾患をはじめとする呼吸器の病気が疑われる場合やその状態を診る場合に行い、息を吸ったり吐いたりして息を吸う力・吐く力・酸素を取り込む能力などを調べる検査になります。
- ABI検査（動脈硬化検査）
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ABI検査とは、動脈硬化に用いられる検査で、血管年齢・血管の硬さ、血管の狭窄（詰まり具合）の有無を知ることが出来ます。ベッドに横になり、両腕・両足首に血圧計、両手首に心電図電極、胸に心音のセンサーを取り付け、測定を開始します。検査時間は5分程度で終了します。
臨床検査技師とは
血液検査・尿検査・微生物検査などの検体検査や、心電図検査・エコー検査などの生理機能検査を医師の指示・監督に従って行い、患者さんの身体的データを作成し、診断・治療に役立てます。